Vol.11  「今年の秋競馬は新潟開催」

 

 9月も半ば。JRA主催の中央競馬は夏のローカルが終わり、いよいよシーズン到来、秋競馬開幕と銘打つところですが、今年は様相が違います。

 中山競馬場の改修。現在、12月の開催(有馬記念が行われる開催)に向けて工事中です。その影響により、夏の後半開催だった新潟競馬場で、引き続きレースが行われます。開催メインであるスプリンターズS(GⅠ)は、右回りの中山芝1200mではなく、左回りの新潟芝1200m。回りだけではなく、坂の傾斜も直線の長さも違いますから、普段とまったく違うコースになります。なお、関西は小倉から阪神へ。これは例年と同じです。

 

 JRAでは“12年ぶりのGⅠ開催・新潟秋競馬”で何とか盛り上げようとしていますが、どうでしょう。首都圏の千葉県船橋市にある中山競馬場に対して、県庁所在地の新潟市とはいえJR新潟駅からバスで約35分の場所(旧豊栄市)にある新潟競馬場。入場人員の減少は避けられず、加えて夏競馬から舞台が変わらぬまま。気分一新とならないのは、正直な感想です。現場記者は10月5日まで毎週新幹線で出張が続くことになり、さすがに疲れがたまりそうです。

 

 そんな今年の秋競馬ですが、我々関係業者は競馬ファンの皆様に関心を持ってもらうため、いろいろ工夫しなくてはなりません。私は過去2回の新潟秋競馬(関東の主場開催)に注目して、以下のコラムを書いてみました。ベテランファン向けの内容ですが、興味のある方はご一読を。

 

日刊競馬で振り返るGⅡ『ミスターGⅡ』。

http://www.nikkankeiba.co.jp/furikaeru/meiba201409/meiba201409.html

 

  それから……8月の大井競馬場事務局会議のこともアップしてあります。松長哲聖さん(昭和62年卒)によると「検索して上位3位に入らないとダメ」とのことですが、「海原メディア会」でググると2ページ目で10位前後。力不足ですね。もっと影響力のある人にメディア会のことを発信してもらう必要がありそうです。

 

好事記『笑顔でピース!』。

http://www.nikkankeiba.co.jp/koujiki/koujiki2.html  


田所 直喜(たどころ・なおき)

1964年(昭和39年)6月10日生まれ。東京都国分寺市出身、妻と2人暮らしで今も在住。

海城学園は高校の3年間で、1983年(昭和58年)卒業。1年の担任は長島先生。2~3年は文Bコースで河原先生。

東京学芸大学教育学部国語科を卒業と同時に、1989年(平成元年)、(株)日刊競馬新聞社入社。以来、中央競馬担当の編集記者として活動。

現在、編集部中央課課長、採用担当責任者。