Vol.1 編集者はシャッターを押さない 

 私の仕事の一つとして「グラビアアイドルの撮影」があります。
よく知り合いに「撮影現場を見学させてほしい」とか「世には出せない写真を回してよ」などとお願いされることがあり、男ならば一度はやってみたい仕事なのかな? と思っています。
幸せなことに!? 自分はその仕事をできる状況にあるので、少しずつですが「グラビアアイドル撮影」のリアルを色々と書いていけたらと思っています。

 初回は基本中の基本として、
「編集者はシャッターは押さない」
ということを書きたいと思います。
これマスコミに従事していない人だとけっこう勘違いされている人多いんですよね。私はカメラマンではなく編集者なので、シャッターは切りません。アイドルのメイクもしません。水着等の衣装の準備はちょっとはしますが、主にスタイリストさんがします。

「じゃあ、おまえは何をやっているんだ?」と言われそうですが、箇条書きにすると、
①どのアイドルを撮影するか?
②いつ撮影するか?
③どこで撮影するか?
④どのカメラマンに撮影してもらうか?
⑤どのメイクさんに化粧をお願いするか?
⑥どのスタイリストさんに衣装を持ってきてもらうか?
⑦どの写真を世に出すか?
といったことが自分の仕事といったところでしょうか。

 もちろん一番重要なのは①の項目。これは自分の好みが大きく反映します。すでに売れている娘にオファーするか? 新人でもこれから売れそうな娘にオファーするか? その時々の予算やスケジュールを加味してどちらのパターンもありますが、基本的には“自分が会いたい娘にオファーする”これが正解だと私は思ってますけどね…。
ではでは、また続きは次回。

※写真は“壇蜜”と“吉木りさ”です 

 


 松下 憲一(まつした・けんいち)

1979年(昭和54年)5月26日生まれ。東京都板橋区出身。現在は妻と長男と次男と中野区在住。

海城学園には中学~高校と6年間在学。部活は野球部に同じく6年間在籍。最後の試合で神宮球場のマウンドで投げられたことは一生の思い出です。

早稲田大学人間科学部を卒業後、(株)日本文芸社という出版社に入社。「週刊漫画ゴラク」をはじめとする漫画雑誌や書籍などを出版している。

入社当初は書籍編集者として勤務。現在はデジタル部門の部署に異動し、ホームページ関連の編集・制作を担当しています。